賞状用紙の周囲(縁枠)に施されている図柄は、次の3要素で構成されています。
中央上部の雲状の図柄である「雲龍」
その雲龍の左右に配図された一対の「鳳凰」
下部から左右上部へと鳳凰に向かって伸びる「桐」
鳳凰とは
賞状デザインの構成
鳳凰は、古代より近世の中国における宮中行事において用いらた、非常に尊く大変目出たいとされた四瑞(龍・亀・麒麟・鳳凰)の一つです。
聖徳の天子の兆しとして現れると伝えられる想像上の瑞鳥です。
鳳凰は、夫婦仲が大変良く一生涯を連れ添うと言われ、雄を「鳳」雌を「凰」と言い夫婦あわせて鳳凰と呼ばれています。
賞状用紙では、向かって左側の「鳳」と、右側の「凰」が向か合っている形にデザインされています。
雲竜とは

本来は雲と龍を合わせもって呼ばれますが、鳳凰と同様に四瑞の一つである龍とともに雨を呼ぶ幸運の雲でその雲についても「雲龍」と言って尊ばれています。

桐とは

桐は、原産国である中国では古来より「鳳凰が宿る尊い木」とされまた「鳳凰は朝日を浴びた桐の葉の光に目覚める」とも言い伝えられています。
その幹は色白く伸縮や割裂などのくるいが少なく、吸湿度も低いことなども合わせもっていることから尊く目出たい植物として日本に伝来し菊とともに皇室の紋章ともなり、また神文(神への誓約書)にも用いられるようになりました。